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1999年4月10日 土曜日 朝日新聞より転載

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『私の電車主義宣言』

永井英慈氏(61)

衆議院議員神奈川10区・民主


 首都圏では電車の方が車より時間が正確だし、車の利用が減れば地球温暖化の防止にも役立つ。電車を中心とした公共輸送機関を使う国民運動を広げてみましょう-----この「電車主義のススメ」を自らの体験に基づき、五冊目の著書で説いた。

 きっかけは五年前の夏。一九九三年に日本新党で初当選した永井氏は、羽田政権で郵政政務次官を務めたが、次官交代て黒塗りの公用車がなくなった。川崎市の自宅から国会まて電車を使えば、運動不足にも役立つのではないか。こんな軽い気持ちで、電車通勤を始めた。それが四年以上も続くことに。

 「電車に乗らなけれは、庶民の息づかいがわからない。スシ詰めの『痛勤』電車に象徴される庶民の生活感からかけ離れていることが、体制疲労につながっているのではないか」。こんな自戒と危機感を込め、電車を中心に据えたまちづくりも主張している。

 でも、「電車に乗れば庶民の心がわかる」と言われても、毎日、満員電車に揺られている人たちは納得できないだろう。まずは「痛勤地獄」を解消することが政治家の責任ではないか。もっとも永井氏の「ススメ」にならう同僚はいない、なんて聞くと「国会議員の皆さん、電車に乗ってみたら」と言いたくもなる。(樹)