先にも述べたが、現行の、国会で衆議院議員の中から総理大臣を選ぶという議院内閣制は、立法府(国会)と行政府が一体となり、政治と行政と各業界とが合体し、肥大化した複合集権構造を招来する原因となった。その結果自民党長期政権の下で病巣が拡大し、汚職、腐敗、矛盾・弊害が噴出して、国民の政治・行政に対する不信は極限に達している。
立法、行政、司法の三権を画然と分権し、分立させるためには、議院内閣制を廃止して、国民が直接投票する首相公選の制度を導入する以外に方法はない。
分権型の新しい日本を創造するためには、道州制の創設と首相公選(国民の直接投票によって政権を作る)が分権主義の主張の核心と骨格をなすものだ。永田町の論理と思考の排除であり、国民にはロマンがある。教育水準の高い日本国民にとってこれほどエキサイティングな制度はあるまい。
明治維新は幕藩体制の政治、行政、地方制度などの革命的な変革をし、日本の近代化の知恵とエネルギーを解き放した。
終戦の改革も、明治憲法体制を根底から否定し、民主主義の新体制に移行して、奇跡の経済成長を遂げるために国民の知恵とカの結集を図り、成功を収めた。しかし、その成功の体制も今完全に行き詰まって日本の危機が叫ばれている。
今こそ革命的な分権体制による日本の再構築なしに、日本の明日はない。今それをやらなければ幾世代にわたって取り返しのつかない禍根を残す。
政治不信の解消と政治の復権のために改革は待ったなし。時間も残されていない。